絆(きずな)2022年版・第22号 その3
二年分の初節句のお祝い
神奈川県横浜市
大野 碧(おおの あおい)くん
(令和元年十月二十日生)
昭和生まれの母、平成生まれの父のもとに令和元年第一子となる碧が誕生し、私たちは三つの元号が揃った家族となりました。予定日より一週間も早く慌ただしく生まれてきましたが、よく眠りわりとのんびりした性格の赤ちゃんで、大きな病気もなく元気いっぱいに成長してくれました。
誕生の翌年はコロナ禍ということもあり、五月人形を買いに行く機会がなかなか得られず、次の年に立派な五月人形を用意してあげることを約束し、その年はお人形なしでささやかな節句のお祝いをしました。
そして満を持して一年後、家族三人で碧にピッタリの五月人形を選びに浅草橋へ出向きました。私自身は姉妹なので五月人形を間近で見るのも初めて、兜が勢ぞろいした様子は本当に圧巻で、どれを選んだらいいのかとても迷いました。何軒かの人形屋さんに立ち寄りましたが、その中でも吉德浅草橋本店さんではとても丁寧なご説明をしてくださいました。華やかな京甲冑、碧という名前に合った綺麗な青色、そして吹き返しにトンボ(勝虫)、という理想の兜を選ぶことができました。
自宅に飾った兜は華やかでとても美しく、これからも力強くわが子を守り続けてくれそうです。本人はおまけで頂いた鯉のぼりがお気に入りで、陣羽織を着ながら楽しそうに振って遊んでいました。
立派な兜で二年分の初節句のお祝いができたことを吉德さんに心から感謝するとともに、これからも健やかなわが子の成長を願っております。
(母・大野 花織 記)
一年越しで迎えた五月人形
東京都墨田区
江嵜 優(えさき すぐる)くん
(令和元年十一月十二日生)
令和元年十一月十二日に誕生した長男の優にとって、本来であれば昨年五月に五月人形を迎え初節句のお祝いをする予定でした。しかしそろそろ息子の五月人形を選ぼうと思い始めた矢先に突然広まった新型コロナウィルスの流行で外出もままならない状況となりました。じっくり選んで一生ものの素敵な五月人形に出会えるようにと、実家の母や夫と相談した結果、一年見送ることになりました。
そして迎えた今年三月、依然として続くコロナ禍により母を東京へ呼んで一緒に選びに行くことこそ叶いませんでしたが、夫婦で共に気に入った立派な兜に出会い、母から贈ってもらうことができました。長女の初節句の際にも上品なお顔や優しい色遣いに惹かれて吉德さんのとても素敵な雛人形を購入していましたので、今回も迷わず吉德さんでと思い浅草橋の本店へ伺いました。一年待ったからこそ、納得がいく上質のものを迎えたいと願い、お店の方に色々な説明をして頂きました。さすが本店と思う豊富な品揃えに迷いましたが、丁寧な説明のおかげで私たち夫婦の理想が詰まった気品ある江戸甲冑の兜に決めることができました。
まだまだ色々な制限がある生活の中ではありますが、こうして無事に五月人形を飾り家族でお祝いできたことに安堵すると共に、遠方から孫の成長を願い、思いを届けてくれる両家の母たちに改めて感謝の気持ちでおります。息子の健やかな成長を願い、毎年大切に兜を飾っていきたいと思います。
(母・江嵜 朋子 記)
悠斗の五月人形
東京都日野市
小竹 悠斗(こたけ はると)くん
(令和二年二月二十八日生)
令和二年二月、第二子となる悠斗が無事に私たち家族のもとに生まれました。出産の日は、ちょうど全国一斉休校が発令された日でした。世の中が不安と混乱の中、夫は立ち合いこそ出来たものの面会はNG、上の娘とも会えず寂しい入院生活でした。しかし小さな悠斗の存在がとても大きく感じられ、救われました。
そんな悠斗の初節句は一年越しとなりましたが、長女・萌叶(ほのか)の 雛人形を購入した吉德八王子オクトーレ店でと決めていました!とはいえ、初回は子どもたちを祖父母にあずけ、夫婦でゆっくりと下見に行きました。入店するなり二名の店員さんが私たち家族のことを覚えていて下さり、娘が『絆』に掲載された記事もご覧になってくれていて嬉しかったです。
住宅事情もあり今回はコンパクトなものをと考え、自宅写真をお見せしながらご相談したところ、長女の三段飾りが設置できるスペースがあったなら大丈夫ですよ、長男で後継ぎとなる悠斗にこそ良い物を、とアドバイスいただき「七号雄山 鎧 床飾り」を即日決定しました!金箔押しは魔除け、鎧は全身を守り、高く伸びゆく子に育つとの説明もいただきました。長女の時同様、最高のお人形選びが出来ました!この場をお借りして、感謝申し上げます。
その翌週、店内で開催されていた似顔絵イベントで姉弟を描いてもらい、またまた大満足でした!
五月人形を自宅に飾ると、悠斗は気付けばすぐ自分の足で鎧の前に向かい嬉しそうにしていました。何度行ってもイタズラだけはしなかったのが不思議です。
これからもずっと悠斗をお守りください☆
(母・小竹 弥生 記)
一輝の初節句
神奈川県藤沢市
神谷 一輝(かみや いつき)くん
(令和二年五月十四日生)
2021年三月中旬、春の日差しが温かい中、息子と主人そして実家の両親と共に吉德大光の浅草橋本店へ伺いました。
お店に着くと、目の前には想像よりはるかに多くの五月人形が並んでおり、とても圧倒されました。同時にこの数多くの商品の中から息子の為に一つだけを選ぶのは至難の業だと感じました。一通り見てみようと店内を歩いてみるも、正直どれも良く見えてしまい、何が何だかわかりません。すると店員の方がいらして、それぞれの商品についてとてもわかりやすく丁寧に兜飾りの違いを説明してくださりました。知れば知るほどそれぞれの美しさや繊細さに私たちは魅了され、どれを息子に選んであげようか非常に悩みましたが、最終的に私たちは加藤一冑さんが製作された兜飾りを購入させていただきました。後ろの小桜柄の革威がシックで美しく、とてもお気に入りです。
その後迎えた子供の日に、兜飾りと共に無事初節句のお祝いをすることができました。
世界中がコロナウィルスにより翻弄され、明日の状況さえもわからない大変な時期に産声をあげた息子。不安な日々の中、初めての育児に葛藤する私たちでしたが、何度も息子の笑顔に救われてきました。数日後に一歳の誕生日を迎える息子を見ながら、元気に健やかに育ってほしいという願いを込めて兜飾りをこれからも大切にしていきたいと思います。
(母・神谷 樹里 記)