「雛人形は祖父母に買ってもらうもの?」、「みんなが購入する際に決め手になったこととは?」などなど、雛人形、五月人形を購入する際に気になるアレコレ。
今回は、過去に吉德で人形を購入された方へのアンケートから、みなさまのギモンを解消する内容をピックアップ! そこには意外な答えが……
雛人形のご購入決定者は(赤ちゃんから見て)どなたですか?
雛人形の購入決定者はママが断トツ、2番目はママのご両親という結果が出ました。ご来店の際はパパとママ、ママのご両親の4人でいらっしゃる方が多いとのことですが、やはり店内ではママとそのお母様が中心となって選んでいるご様子。
自分が小さい頃、母親に雛人形を買ってもらったように、自分も娘に贈りたいというママの“親心”が結果に表れているようです。
また、ママはパパに比べると在宅時間が長く、飾ってある雛人形を目にする機会も多いため、「自分の目で選びたい」と思われるのも要因のひとつかもしれません。
そして、人形選びにかかる時間はバラバラのようで、「短いお客様でも30分、長い場合はその日のうちに決まらず、翌日に再来店されるお客様もいらっしゃいます。中には複数回のご来店やご相談のお電話の後、1カ月ほど後にご購入を決められた方も」(浅草橋本店:松本店長)とのこと。一生に一度の贈り物となるだけに、慎重に選ばれる方が多いようです。
ご購入費用のお支払いは(赤ちゃんから見て)どなたですか?
雛人形の購入費用は、実に全体の6割以上のケースでママの実家が負担されています。選んでいる時はママが中心となり、いざ支払いの段階になるとママのご両親の出番。
これは昔からよく見られるひとコマだそうで、「ママのご両親からすると、雛人形は嫁がせた娘に持たせる“嫁入り道具”のひとつという感覚なのでは」(浅草橋本店:松本店長)との分析も。
ただ、実際には「雛人形は○○が買うと縁起が良い」などの決まりはなく、お客様から「どちらの実家が購入すべきか」と聞かれた場合は“両家折半”を提案することもあるのだそう。
また、購入者へのお返しにも特に決まりはありませんが、贈り物をして喜びを分かち合いたいと考えるパパ&ママは多いようです。「購入して頂いたお母さまへ、市松人形をお返しされた方がいらっしゃいましたね。お祝いの様子や、雛人形と一緒に撮ったお子さんの写真を贈られても喜ばれるのではないでしょうか」(同)。
購入するにあたり、何をポイントにしましたか?
購入のポイントには、約4組に1組のお客様が“お顔”を挙げています。「人形は顔がいのち」の吉德ならではの結果ですね。
お顔に関しては、女雛なら「可愛い」、男雛なら「凛々しい」などさまざまな意見が聞こえてきますが、選ばれる決め手となるのは“優しいお顔”であるようです。
「人の内面はやはり表情に出るもの。お顔は吉德にとって強いこだわりのある部分ですから、そうしたお声を頂けるのは嬉しいです」(浅草橋本店:松本店長)。
3番目のポイントである“衣裳”は、主にお内裏様の装束を指します。花柄を織り出した豪華な金襴や、淡い色合いのものなどさまざまで、最近はかつて上流階級で用いられた高貴な有職織物も人気が高いそうです。
そして、約10%のお客様が挙げている“サイズ”は、近年の住宅事情を物語る意見です。「飾るスペースはあっても、保管場所がないとのお悩みが多いですね。時には私どもから収納のアドバイスをさせて頂くこともあります」(同)。
五月人形のご購入決定者は(赤ちゃんから見て)どなたですか?
雛人形の購入決定者はママとママの両親が7割近くを占めていましたが、五月人形はやはりパパの割合が一番高くなりました。
雛人形の美しさや愛らしさには意見をしづらそうなパパも、五月人形に対しては譲れないこだわりがあるようです。息子と父親、男同士にだけ分かる感覚なのでしょうか。
中でも、コラボ商品「スター・ウォーズシリーズ」はパパたちからの反響が大きいようで……「ダース・ベイダーの武者人形や鎧飾りを選ぶのは、ほとんどの割合でお父様。初めは驚かれていたお母様も『そこまで言うのであれば』と、お父様の意見を尊重されるケースが多いですね。費用の支払いもお父様ご自身で、という方も少なくありません」(浅草橋本店:松本店長)と、雛人形の時とは異なるやりとりが繰り広げられるようです。
購入決定者の3番目には、ママのご両親がランクイン。ママのご両親は費用を受け持つ割合が高いため、購入時にも意見を出しやすいのかもしれません。
ご購入費用のお支払いは(赤ちゃんから見て)どなたですか?
雛人形に続き、五月人形の購入費用もママのご両親が支払う割合が最も高いという結果が出ました。雛人形の場合と同じく、五月人形も娘の“嫁入り道具”としての意味合いが強いのかもしれません。
ただ、パパのご両親が費用を支払うケースは、雛人形の13.7%に対し、五月人形は31.0%と大幅に増加しています。「どちらの家が負担すべき」という決まりはありませんが、やはり“男の子=後継ぎ”という考えから、パパのご両親が負担する割合が高くなるようです。
また費用については、当初決めていた予算よりも実際の購入金額の方がやや高くなるケースも多いのだとか。
「お人形の種類に関わらず、実際に店内を見て回られると、ご予算よりも高価なものを気に入ってくださるお客様が多いです。かわいいお子様、お孫様のためにと奮発される方も見受けられます」(浅草橋本店:松本店長)。
より良いものを贈りたいというご家族の深い愛情が感じられるエピソードですね。
購入するにあたり、何をポイントにしましたか?
購入のポイントとなった要素は、1位がデザイン、僅差でサイズが続いています。
サイズは雛人形のアンケートと同様に、近年の悩ましい住宅事情が反映された結果と言えそうです。
1位のデザインでは、五月人形の主な購入決定者であるパパたちから“カッコよさ”を重視しているとの意見が多く聞かれました。
「鎧の形や兜の鍬形(くわがた)の長さ、屏風に描かれた龍や虎の図柄などから“カッコよさ”を判断されるお客様が多いですね。また、弓矢や太刀などの飾りにも注目されているようです」(浅草橋本店:松本店長)。
雛人形と五月人形で購入決定者が異なったり、費用負担はママのご実家が多いという結果は意外だったのではないでしょうか? 雛人形、五月人形の購入方法やその事情は家庭によってさまざまですが、もしご自身でご購入されるタイミングが訪れた際には、上記にある先輩パパやママたちの意見を少しヒントにしてみてはいかがでしょうか?