絆(きずな)2019年版・第19号 その1
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桜來の初節句
東京都大田区
丸山 桜來(まるやま さら)ちゃん
(平成二十九年 三月十日生)
平成二十九年、ひな祭りの過ぎた三月十日に娘〝桜來〟が生まれました。桜は、春に満開の花を咲かせ多くの公園でお花見が行われ、夏には青々とした葉を茂らせ、塩漬けにした葉は翌年の桜餅などに使用され、秋には紅葉し、落ち葉で焚火をして冬の寒さをしのぎ、再び春に満開の花を咲かせる日本を象徴するお花です。
平和と友好関係の証として桜の樹が海外に贈られたりもしています。
美しく魅力的な桜のように、優美に世界中の人と仲良く、健康で、人生を謳歌して欲しく、素敵な人生を送りますようにと、〝桜來〟と名付けました。
慣れない育児で慌ただしく一年があっという間に過ぎて、再びひな祭りの季節がやってきました。去年あんなに小さかった娘が大病もせず、お着物を着て元気いっぱい遊べるようになりました。
雛人形は祖父母とともに浅草橋に探しに行きました。人形の良しあしがわからず、娘の好みもわからず、長時間悩んでいた時に、吉德本店の販売員さんに丁寧に細かく、また辛抱強くご説明していただき、とても素敵なお雛様を購入することができました。娘の名前と同じ〝桜〟の刺繍が入った紅いお衣裳の愛らしいお雛様です。
ひな祭りのお祝いには両家祖父母も揃い会食をし、娘の成長をみんなで祝いました。これから毎年お気に入りのお雛様とともに、娘の成長を見守っていくのがとても楽しみです。
(母・丸山 幸子 記)
初節句
兵庫県尼崎市
江﨑 紗良(えざき さら)ちゃん
(平成二十九年 三月二十九日生)
平成二十九年三月二十九日、我が家に女の子が誕生しました。
初節句を迎えるにあたって、母と一緒に岐阜市にある「人形の安藤」さんへ伺いました。対応して頂いたお店の方は、とてもハキハキと明るい方で一つ一つ丁寧に教えて下さいました。今は昔のように毛氈を敷いたお雛様より黒色で重厚感のある台に飾るお雛様が主流になっているなか、それを選ぶことも視野にありました。
しかし、実家の七段飾りの印象が目に焼き付いており、吉德さんの姫君雛シリーズの中から毛氈の端にさりげない刺繍のあるお雛様を見つけました。それはとてもシンプルかつオシャレで、お飾りもたくさんあり、一目見て、いいなぁと思いました。娘のイメージにもぴったりでした。
お人形のお顔の表情もとても穏やかで、この先ずっと娘を見守ってくれるお雛様。大事に大事に飾っていきたいと思います。
(母・江﨑 未奈 記)
健やかな成長を願って
東京都品川区
山口 心晴(やまぐち こはる)ちゃん
(平成二十九年 四月十四日生)
平成二十九年四月十四日、小春日和。心がキラキラ、太陽のようなみんなに愛される子になってほしいという思いを込めて心晴(こはる)と名付けました。名前の通り、いつも愛嬌よく、周りを幸せにしてくれます。
初節句の話になったときに「お母さんが気に入ったお雛様を買った方がいい」という母たちの言葉を受けて、色々な雛人形を調べました。どれも職人さんの思いが込められていることを感じました。その中でも、江戸最古で有名な、顔が優しい吉德さんの雛人形に惹かれました。実際に浅草橋のお店に入ると、たくさんの雛人形が並んでいて、ワクワクしました。自分の家の大きさと心晴のイメージに合った雛人形を探すと、木の温もりと愛らしい顔の雛人形を見つけました。一目惚れでした。店員さんの心配りも素晴らしかったです。雛人形を初めて家に飾ったとき、キラキラした瞳で見つめた心晴の姿が忘れられません。飾る期間は限られていますが、毎年の成長とともに雛人形を飾ることがとても楽しみになりました。来年は触らせてあげたいです。
これから先、たくさんの人や物に出会い、大きくなっていく中で、このひな人形に守られながら、心晴のペースで大きくなっていって欲しいと思います。
素敵な雛人形に出会うことが出来て、本当に良かったです。ありがとうございました。
(母・山口 愛美 記)
綺麗なお雛様
愛知県名古屋市
鈴木 日南乃(すずき ひなの)ちゃん
(平成二十九年 四月十七日生)
「きれー!」緊張しながら初めての飾りつけをしていると、まだママも言えないはずの娘の声が聞こえ、驚きました。それほどまでにお雛様は美しく、「綺麗だね」と無意識のうちに繰り返していたことに気がつきました。昨年の春に娘が誕生し、吉德大光さんが一番歴史があって、素敵なお雛様があるようだよ、と両親が、少し育児に疲れていた私を浅草橋へ連れ出してくれました。お雛様は「顔がいのち」なだけあって、優しく包み込んでくれるようなお顔で、日ごろの疲れが癒されていくようでした。店員さんの接客も素晴らしく、特徴やこだわりなどを丁寧に教えてくださいましたが、聞けば聞くほど、作り手さんの想いが感じられ、迷ってしまいました。そんな時、ふと「樋泉円」さんのお雛様が目に留まったのです。山梨出身の方だと知り、母方の実家が山梨である私は御縁を感じ、このお雛様だ、と思いました。疲れ始めていたはずの娘もにこにこ。満場一致で決まったお雛様は、娘の幸せを祈って両親が贈ってくれました。
初節句当日、「私のお雛様、素敵でしょ」とでも言うように、娘は得意げにお雛様の前でつかまり立ちを披露していました。来年も再来年も「きれい!」と言ってもらえるよう、お雛様を大切にしていきたいと思います。そして、両親がしてくれたように、私も娘に子供が産まれたらまた吉德大光さんでお雛様を見つけてあげたいです。素敵なお雛様との出逢いをありがとうございました。
(母・鈴木 紗也乃 記)
親子二代のお雛様
東京都羽村市
藤倉 由梨奈(ふじくら ゆりな)ちゃん
(平成二十九年 四月十九日生)
私は母の影響で昔からお人形が大好きでした。待望の娘が生まれ、自分のお雛様と娘のお雛様を一緒に飾りたいと思い、両親に買っていただきました。
娘のお雛様は十二単が美しく見える立ち姿で、邪気を払ってくれる豪華な金屏風と、爪まで描かれている樋泉円さん作の繊細さに惹かれて選びました。コンパクトで出し入れがしやすい桐箱収納も魅力でした。沢山見て回りましたが、流石「顔が命の吉德」さん、どこよりもお顔が綺麗で、親戚から初節句のお祝いにいただいたかわいらしいお人形さんも吉德さんのもの…驚きました!
これから毎年親子三代でお雛様をお迎えし、私が母から教わったように、お人形やまわりの人・物を大切にする心を娘にも伝えていきたいと思います。
(母・藤倉 夏美 記)
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