絆(きずな)2021年版・第21号 その3

娘の幸せを願って

神奈川県川崎市
大津 祐希(おおつ ゆき)ちゃん
(平成三十年 五月二十七日生)


令和元年六月五日、我が家に待望の娘が誕生しました。不妊治療の末、やっと授かった大切な命でした。妊娠初期から出産予定日として見込んでいた事ではありますが、まさかの亡き義父の誕生日と同じ日に誕生してくれました。そんな経緯から、我が家の希望、まれ、という意味から「希」を。そして、天や神が見守ってくれるという意味の「祐」を用いて「祐希」と名付けました。
出産から六ヶ月が過ぎ、ハーフバースデーのお祝いを終えました。その頃、娘の幸せを願って、雛人形を探しに吉德へ向かいました。数多くの麗しいお人形がならんでいましたが、私たちの決め手は、その表情の優しさでした。凛とした中にも、優しく微笑んでくれているお顔には、夫婦共に同じ印象を持ちました。
娘は少しずつ出来ることが増え、成長を感じる日々で、その笑顔に元気を貰っています。今年の雛人形は大人が飾りましたが、将来は一緒に楽しみながら飾る日が楽しみです。吉德のお人形のように凛とした女性になって欲しいと思っています。
(父・大津 寛之 記)



2020雛祭り 大切な時間に感謝! Stay Home

東京都
齋藤 瑞希(さいとう みずき)ちゃん
(平成三十年 六月六日生)


「齋藤瑞希ちゃぁん」と呼ぶ声に「はぁい」とニッコリ。その笑顔に癒される主人と私。初節句に会える日を楽しみにしていたのですが、「新型コロナウィルス感染拡大」の影響で東京行きを断念。不安と寂しさが続く中、「お爺ちゃん、お婆ちゃん、有難う」と娘夫婦からビデオ電話のサプライズ!二人の意見が合致して決めたという浅草橋本店の吉德さんの親王飾りをお披露目してくれたのです。何とそこには、端正で凛とした顔立ちに優しさが溢れ、衣裳は華やかな中に落ち着きの有る上品さ。女雛の文様は愛らしく、男雛は天皇陛下が晴れの儀式で着用される黄櫨染御袍を着せているとの事、昨秋の天皇陛下即位礼正殿の儀が思い起こされ、令和元年六月誕生!の初孫の雛祭りが無事に出来る事への感謝、そして孫の元気な被布姿に感慨一入でした。
嬉しく穏やかな時間が流れる中で、娘の初節句を思い出し、一緒に祝ってくれた祖父母の姿と共に「親から子、子から孫へ心を結ぶ」という大切な思いと喜びを改めて知ることが出来ました。「お雛様、有難うございます。」
コロナという病魔と世界が闘っていますが、どんなに大変な事があっても乗り越えられる人に、折れない心で…と、健やかな成長を願っています。
二〇二〇年の初節句は間近で見ることが出来なかったけれど、来年は「瑞希」の名前のように瑞々しい親王飾りに会えるのを楽しみにしています。静岡からひとっ飛び〜!
(祖母・山本輝子 記)



夏鈴のお雛様

東京都墨田区
袴田 夏鈴(はかまだ かりん)ちゃん
(平成三十年 六月九日生)


令和元年七月二十二日、待望の第一子「夏鈴」が誕生しました。夏生まれなことと、元気に育って欲しい思いからこの名前をつけました。初めての育児は想像以上に大変ですが、びっくりするほど子供の成長は早く、毎日嬉しさと幸せがいっぱいです。
私は小さい頃からお雛様を飾ることを毎年楽しみにしていました。実家には吉德さんのお雛様があり、私が嫁いだ後も両親が飾ってくれています。季節の行事を大切にしてくれていた両親の思いを私も娘に伝えたいと思い、初節句はきちんとお雛様を用意したいと思いました。そこで吉德さんの浅草橋本店に行きました。大きさや色など迷っていましたがお店の方が丁寧に説明してくださり、本当に助かりました。お雛様の優しい表情と素敵なお衣装を見てこれがいい!と思い「花ひいな」を両親に購入してもらいました。私の初節句の時も優しい表情が決め手だったそうです。
大安の日にお雛様を届けてもらい主人と飾りました。娘も嬉しそうに眺めており、私も小さい頃の楽しい思い出が蘇ってきました。早く娘とお話ししながら一緒に飾りたいなと思います。
吉德さんのお雛様に二世代で出会えた縁を本当に嬉しく思います。娘の健やかな成長を願い、毎年大切にお雛様を飾りたいと思います。
(母・袴田 絵美理 記)



ほのちゃんのはじめてのひな祭り

埼玉県富士見市
土屋 星祈(つちや ほの)ちゃん
(令和元年 十月三日生)


空に輝く無数の星の如く、沢山の人に元気に生まれてくることを祈られて十月三日に「星祈」が誕生しました。
初節句に向けて実家の両親からお雛様を贈ってくれると話があり、吉德さんは「お顔が優しい」と両親から勧められ、浅草橋本店にて早速選んでもらうことにしました。選んでもらった写真が三枚届き、その中から優柔不断の私が珍しくこのお雛様!と即決でひとめ惚れしたのが「江都みやび春窓雛」でした。両親もパパも同じ意見で一致し、皆に歓迎されてお雛様をお迎えしました。
実際のお雛様は写真よりも一層素敵で正絹裂地の高級感溢れるお衣裳、屏風の上品な鶴の刺繍、鶴が描かれたお道具、木製のお顔や手、なにより優しい表情で思わず「美人!」と言ってしまいました。初めてお雛様を見た娘はまるで「はじめまして」とご挨拶をしているようにじーっと見つめていました。
ひな祭り当日は両家の両親を招いて賑やかにお祝いをしました。じぃじお見立てのお被布を着た娘はとてもご満悦で襟を終始ペロペロ(笑)そんな姿を後ろから見守るお雛様達。これからも毎年娘の成長を一緒に見守って欲しいなぁと感じました。
お節句が過ぎた片付けの日には、いつか将来娘と飾りつけできる日を想像しながら「また来年会おうね」とお雛様に声をかけました。
娘が自慢できるように…と立派なお雛様を贈ってくれた両親と素敵なお雛様に出逢わせてくれた浅草橋本店さんに感謝です。
(母・土屋 恵美 記)



瀬奈の初節句

神奈川県横浜市
伊東 瀬奈(いとう せな)ちゃん
(平成三十年 六月十三日生)


令和元年十月五日、予定日の一日前に娘の瀬奈が誕生しました。 里帰り中に母から年明けの一月に雛人形を見に行こうと提案がありましたが、昨年の十二月トレッサ横浜へお買い物に行ったところ、吉德さんの店舗があることを知りました。お雛様を見させてもらい、カタログをいただいてお店を後にしたのですが、どうしても気になるお雛様があったので、もう一度お店に戻りました。その日に買う予定ではありませんでしたが、とても気に入ったお雛様だったので購入しました。
部屋に飾るスペースや、やんちゃ盛りの三歳の息子がいるので、アクリルケースに入ったお雛様を選びました。お兄ちゃんは、瀬奈の大切なお雛様だと理解しているようで、いたずらはしませんでした。お雛様を飾る時も片づける時もお兄ちゃんが手伝ってくれました。
素敵なお雛様を贈ってくれた両親に感謝です。娘の健やかな成長を願いながら、毎年大切に飾りたいと思います。
(母・伊東 絵里奈 記)