絆(きずな)2024年版・第24号 その1

桃の節句に思う事

東京都練馬区
豊島 百桃(とよしま もも)ちゃん
(令和四年二月八日生)


わが家にやって来た雛人形をじっと見つめ、そして笑みを浮かべながら何かを一生懸命喋っている娘の百桃。つかまり立ちをして傍には近づきますが、手をふれようとはしません。いつも遊んでいるおもちゃとは違う事を彼女なりに感じているようです。
出産予定日は桃の節句の三月三日。それを知った日から、お腹の子には「ももちゃん」と話しかけながら日々を過ごしてきました。結局、出産が早まることになり、如月生まれとなりましたが、「もも」という言葉にご縁を感じていた私たちは娘に百桃と名付けることになりました。
その百桃にとっての大事な初節句のため、私の両親と雛人形を探しに浅草橋に足を運び、最初に伺ったのが吉德浅草橋本店でした。店員さんは私たちの希望を丁寧に聞いてくださいました。そして、紹介していただいた雛人形はとても優しい顔立ちの素敵なもの。私も母もこのお雛様に惹かれ、また、父の賛同もあり、その場でわが家に迎える事に決めました。
初飾りは母だけでなく姉も手伝いに来てくれ、自分が小さかった頃の話など色々な話をしながら楽しく行いました。
今、初節句が終わり、雛人形を仕舞いながら、日々成長する娘を見て来年はどんな雛祭りになるのだろうと夫と話をしています。
娘の健やかな成長と幸せを、お雛様には温かく見守ってもらえればと思います。
(母・ 豊島 友里 記)



お雛様とともに幸せを願って

千葉県柏市
村田 結架(むらた ゆいか)ちゃん
(令和四年二月二十四日生)


令和四年二月二十四日、我が家に待望の長女・結架が誕生し、成長を毎日実感していく中で、まもなく桃の節句ということで、吉德白井店に義祖父母らとともに伺いました。
店内に展示されている商品のほかに、カタログを拝見すると、たくさんのお雛様が掲載されており、その中で特に立派な能の舞台付きの豪華なお雛様に心を惹かれました。私たち夫婦は、結架の大事な桃の節句をお祝いするにはぴったりなお雛様だと思い、義祖父母の協力のもと当日購入しました。
後日、お雛様が届き吉德白井店の方に扱い方など教えてもらいながら飾り付けると、想像以上の豪華さと迫力であり、感動したのを今でも鮮明に覚えています。大きなお雛様に結架は興味津々、初節句当日も満足のいく日を迎えることができました。
結架が誕生して以来、結架のためになにかできないか常日頃考える中、こうして初節句を立派なお雛様とともに迎えられたのは、対応してくれた店員さんや義祖父母のおかげであり、感謝しかありません。
結架の健やかな成長は私たち夫婦、両祖父母、親戚みんなの願いであります。今回村田家に迎え入れた立派なお雛様とともに結架には幸せな道を歩んでいってほしいと思います。
(父・村田 考謙 記)



家族とお雛様

北海道札幌市
石田 茉悠(いしだ まゆ)ちゃん
(令和四年三月二十五日生)


我が家にお雛様がやってきた。綺麗なお顔のお雛様、そしてお道具がキラキラと並んでいる。
愛娘が生まれたのは、令和四年三月二十五日。感染症が流行る中、無事に産まれてきてくれて安堵し、喜ぶパパの「ありがとう」の第一声に感動したのを覚えている。つつがなく毎日を過ごしていたが、令和五年を迎えてすぐ、家族でついに感染症にかかってしまい辛い日々を過ごしていた。そんな中、私の父と母が、お雛様は守り神だからと、吉德札幌店に見に行ってくれ、私たちのもとにお雛様がやってくることになった。
お雛様は、母の「お顔がきれいだから」という一言と、父の「飾る楽しさを」の一言で花ひいな三段飾りに決まった。私たちは届いてすぐ、人形を飾る場所はどこかな?物はどうやって持たせるのかな?と悩み楽しみながらなんとか飾り終え、そのお雛様をみて娘は嬉しそうに手をたたいていた。
姉と私のお雛様は吉德さんの七段飾りのお雛様で、毎年みんなで一生懸命飾って、凄く楽しかったのを覚えている。飾ったお雛様の大きな段の後ろに隠れて遊んだり、写真を撮ったり、沢山の思い出を作った。そんなお雛様は、姉の家でまた思い出が続いている。我が家にきたお雛様とも、娘とパパと毎年色々な思い出を作っていきたい。
来年こそ、一緒に飾れるかな?娘の成長を想像すると心が躍る。無邪気にお雛様に手を挙げて挨拶をする娘を見ながら。
(母・石田 亜里紗 記)



夢の七段飾り

東京都世田谷区
寺本 美彩(てらもと みあ)ちゃん
(令和四年五月十六日生)


吉德さんには息子の初節句の際にも大変お世話になったので、娘のお雛様も是非にと思い、この度も吉德浅草橋本店に伺いました。
娘が生まれる前から、いつか娘が生まれたら七段のお雛様を飾ること、また私のお雛様と並べて飾ることがずっと夢でした。なので迷わず七段飾りをと思っていたのですが、昨今は小さめのものがたくさん見られ、三段飾りも検討することになりました。
自分たちの理想の三段飾りもみつけることができましたが、家族とも相談するために一度帰宅することに。
帰宅し家族と話し合ううちに、やはり七段飾りへの夢が捨てきれず、またお店に伺うことになりました。最初は三段飾りを購入し、その後少しずつ段を増やしていくことも可能ということで、それも一つの楽しみかなとも思いましたが、やはりそれだと統一感がなくなってしまいます。それならやはり初志貫徹で七段飾りにすることが一番であろうと思い、最終的に七段飾りに決定しました。優柔不断でなかなか決めきれない中、お店の方々にはたくさん相談に乗っていただき、助言をいただきました。
そのお陰で、大変素晴らしいお雛様に出逢うことができ、無事に家族みんなで初節句をお祝いすることができました。七段のお雛様と娘が並ぶ姿を見た際には大変感動し、込みあげるものがありました。これからも毎年必ず飾り、娘の成長をお祝いしていこうと思います。
(母・寺本 由佳 記)

想いを込めた初節句

千葉県船橋市
田島 梨瑚(たじま りこ)ちゃん
(令和四年九月二日生)


令和四年九月二日、予定日より三週間と一日早く梨瑚は産まれてきました。運良く夫も立ち会うことができ、産まれる瞬間を二人で目にすることが出来ました。その後、初めての子育てに悪戦苦闘しながらも梨瑚はすくすくと元気に成長していきました。
雛人形を意識し始めたのは、年を越してからでした。私の両親を連れ、デパートに行き、様々な雛人形を見ましたが、ピンとくるものがなく、吉德浅草橋本店に行くことにしました。事前に電話での予約の有無の確認をし、一月末に私と娘と私の両親の四人で出向きました。そこで、色々と雛人形についてのお話を聞き、職人さん手作りの雛人形に心が惹かれました。衣裳や顔立ち、細やかな部分まで繊細な造りをされており、職人さんの凄さを目の当たりにし、そのお雛様を両親から梨瑚へプレゼントしてもらいました。
私の実家にも同じく、三十年以上前に祖父母が購入してくれた吉德さんの雛人形があります。今年、実家で久々にその雛人形を飾り、私と妹、娘の名前札を飾り、娘と私のお雛様との写真撮影をすることができました。また、両家の両親を自宅に招き、雛人形お披露目会という食事会を行い、義妹さんの被布を娘に着せて、私の市松人形と一緒に写真撮影もしました。
今後の梨瑚の健やかな成長と幸せを願いながら、これから毎年、吉德さんの雛人形を両親の想いも込めて、大切に飾っていきたいと思います。素敵な雛人形をありがとうございました。
(母・田島 友里 記)