絆(きずな)2025年版・第25号 その3

健やかな成長を祈って

神奈川県横浜市
久野 悠采(ひさの はると)くん
(令和五年七月十六日生)


二〇二三年七月十六日、我が家に待望の長男、悠采が誕生しました。この日は私自身の誕生日でもあり、この上ない嬉しさと共に生涯忘れられない日になりました。
ゆっくりと自分の歩幅で進む道を決め、彩り豊かな人生を歩んでほしいとの願いを込めて「悠采」と名付けました。
初めての育児を楽しみながら、あっという間に月日が流れ、端午の節句の準備をする時期となり、目の前の通りをよく通っていた吉德大和店に行きました。
あまり知識も無いまま伺いましたが、店員さんが私たちの希望を聞いてくださった上で、兜の造りの違いや込められた意味など丁寧に一つ一つ教えてくださり、その奥深さに驚きました。また、店内には種類が多く、迷ってしまったので日を改めて再度伺いました。とても迷いましたが、店員さんの「兜は一生、その子を守るものですよ」と仰った言葉が心に残り、家族全員一致で悠采にぴったりだと思う兜を選び、両家の祖父母からプレゼントしてもらいました。
選んだ兜は京甲冑で、華やかなデザインの中に品の良さと力強さを兼ね備えており、とても気に入りました。また、白檀塗りが施してある所も大変気に入っています。
ここまで健やかに成長し、初節句を迎えられたことを本当に嬉しく思います。これから毎年、兜と共に息子の成長を見守るのが楽しみです。
(母・久野 玲子 記)



我が子の健やかな成長を願って

埼玉県さいたま市
岸谷 鴻希(きしや こうき)くん
(令和五年九月十六日生)


令和五年九月十六日、元気な産声を上げて鴻希が誕生しました。頭が出てすぐに産声を上げるほど元気いっぱいで、羊水が口に入ったままうがいをしているような声で泣いていたため、思わず笑ってしまいました。前駆陣痛からほぼ丸一日がかり、経験したことのない痛みに声も出せず涙が止まりませんでしたが、ずっとずっと待っていたかわいい我が子にやっと会えて本当に嬉しかったのを覚えています。
初節句を迎えるにあたり、吉德さんで購入したいという思いがあり浅草橋本店に伺いました。都内へのお出かけは鴻希にとって初めてで大冒険でした。お店には授乳スペースや調乳用のお湯があり、とても助かりました。
義に厚く周囲を思い遣ることができる子に育ってほしいという思いから上杉謙信の兜を探しており、お店の方に相談したところ、とても素敵な兜をご紹介いただきました。優しい色合いで兜の彫金細工が非常に繊細で美しく、夫も私も一目で鴻希にぴったりだと思い購入を決めました。
初節句の日は、鴻希を囲んで両親がケーキを食べてお祝いをしました。鴻希と一緒にケーキを食べられるようになるのが楽しみです。遠方に住む両家の祖父母に兜と撮った家族写真を送ったところとても喜んでくれました。
これから家族で祝う毎年の節句と鴻希の成長が楽しみです。健やかに育ちますように。
(父・岸谷 柊吾、母・岸谷 早紀 記)