吉徳ひな祭俳句賞
吉徳ひな祭俳句賞 2022年入賞作品
第三十八回「吉徳ひな祭俳句賞」は、おかげさまで応募総数4,308句の投句をいただきました。この中から「一般の部 13作品」「ジュニアの部 11作品」の計24作品を、選者・黒田 杏子(くろだ ももこ)先生により選句させていただき、ここに発表させていただきます。
【第三十八回「吉徳ひな祭俳句賞」入賞作品一覧の PDFはこちら】
【選者吟】
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雛飾る数珠をはづして庵主様
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寂庵の七段飾うぐひす来
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寂庵に句座あり雛の間のありし
黒田 杏子
一般の部 入賞13作品・応募総数1,978句(敬称略)
【最優秀賞】
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はるかに富士高層階の雛座敷
成岡 ミツ子(七八歳 無職)東京都中野区
【一席】
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寂庵のひひな庭のひかりの満ち満ちて
河辺 克美((七九歳 無職)京都府京都市
【二席】
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雛飾る指輪ネイルの無きこの手
小山 弥生(六一歳 パートタイマー)新潟県上越市
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雛祭りぱっと明るい母の顔
陳 麒澤(十五歳 高校一年)東京都・開智日本橋学園高等学校
【三席】
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よろこびを誰よりも知る木彫雛
村越 縁(区役所パート職員)広島県広島市
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船電車のり継ぐ旅よ雛えらび
藤井 美智子((八二歳 主婦)新潟県佐渡市
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日溜りのやうに祖母居て雛祭
金子 恵美(六五歳 着物着つけ師)愛知県西尾市
【四席】
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大丈夫背中を押してくれた雛
松井 美保(五六歳 主婦)奈良県生駒郡
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いってきます見守る雛を気にかけて
山田 華乃子(十七歳 高校二年)東京都・開智日本橋学園高等学校
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淡紅に河染まりけり流し雛
見山 唯(高校一年)東京都・武蔵野大学附属千代田高等学院
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雛の前正座覚えし女の童
塚本 治彦(六七歳 小学校教諭)神奈川県茅ケ崎市
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雛たちにあいさつをして客帰る
野村 信廣(七八歳 経済学者)東京都町田市
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初孫の来る日に合はせ雛飾る
大野 兼司(七十歳)福岡県古賀市
ジュニアの部 入賞11作品・応募総数2,330句(敬称略)
【最優秀賞】
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ひな人形手作りすごいすべてリアル
いとう あかり(小学ニ年)東京都・葛飾区立幸田小学校
【一席】
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ひなの間でねるときすこしこわいです
河辺 葵子(小学ニ年)京都府・京都市立稲荷小学校
【二席】
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曾祖母との思い出は雛に詰まっている
田村 花音(中学二年)東京都・開智日本橋学園中学校
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ひな人形かざるとうれしいなんでだろう
鈴木 ひなた(小学二年)東京都・葛飾区立幸田小学校
【三席】
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ひなの顔ほほえみながらわれを見る
清水 紅杏(小学四年)東京都・江戸川区立南篠崎小学校
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勉強を見守るひなと励むぼく
木谷 柊太郎(中学三年)青森県・むつ市立大湊中学校
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女児の手に小さなひなと夢、希望
秦 亮太(中学二年)東京都・開智日本橋学園中学校
【四席】
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ひなまつり人、集まれ楽しいな
秋本 颯大(小学四年)山口県・山陽小野田市立埴生小学校
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守り抜く親子三代雛人形
井上 涼帆(中学二年)青森県・むつ市立大湊中学校
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ひなまつり街中どこも華やかだ
岡本 直人(中学二年)東京都・開智日本橋学園中学校
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ひなだんの全員主役ひなまつり
田代 裕都(小学六年)東京都・葛飾区立幸田小学校